日本の山を高度別にアップしました。

黄色の山名は40歳代以降に登った山です。緑は20歳代に登った山です。

日本百高山 山と渓谷 より
ランク 山  名 場 所 標高(M) 概    要
1

富士山

山梨・静岡 3776 日本最高峰。典型的な成層火山で山容の秀麗さは世界的に有名。古くから噴火を繰り返し、現在の山容になった。最後の噴火は江戸時代の宝永の山腹噴火。山頂には直径約500M、深さ約200Mの火口がある。火口縁には最高点の剣が峰はじめ、白山岳、久須志岳、大日岳、伊豆が岳、成就ガ岳、浅間岳、三島岳の8峰が取りまく。山頂部には浅間神社奥宮と久須志神社がある。山小屋は五合目以上に約50軒あり、シーズン中は24時間営業している。
2 北岳・南アルプス 山梨 3193 南アルプスの北部に連なる3000M峰のひとつで、間ノ岳、農鳥岳とともに白峰三山と呼ばれる。東面の大樺沢上部には北岳バットレスの大岩壁がある。キタダケソウに代表される花の山として人気が高い。頂上からの眺めは抜群で北アルプスや八が岳などの山々を見わたすことが出来る。
3 奥穂高岳・北アルプス 長野・岐阜 3190 北アルプス穂高連邦の盟主。山頂に穂高神社の嶺宮が祀られている。穂高という山名は穂高見命という神の名にちなむもの。山容は重厚な岩山で、山頂から3方向へ岩稜が延びている。北は白出乗越えをへて涸沢岳、北穂高岳連なり、南東は吊尾根をへて前穂高岳に、南西はジャんダルムから西穂高岳に続く。北東には涸沢カールがあり、南面は岳沢が急角度に落ち込んでいる。
4 間ノ岳・南アルプス 山梨・静岡 3189 白峰三山の一峰。山名は三山の中間にあることからついた。北岳山荘からの縦走路は中白峰山をへて、いったん下ってから登る。山頂手前の凹地には遅くまで雪田が残り、東斜面には細沢カールがある。山頂は広い砂礫原であるが、展望は四周に開け、北岳が鋭い三角形に見える。西に延びる尾根は仙塩尾根で、三峰岳に続く。
5 槍が岳・北アルプス 長野 3180 天を刺す鋭い岩峰は、四周が氷河によって侵食され、硬い火成岩の部分が残った尖峰で「日本のマッターホルン」と称される。槍が岳山荘が建つ槍の肩は、東鎌・西鎌尾根、穂高連峰への縦走路が交差する十字路。肩からほぼ垂直に登る槍の穂先は「大槍」とも呼ばれ、北西側に曾孫槍、孫槍、小槍と、北に北鎌尾根の岩稜線が続く。文政11年(1828)に播隆上人が開山。
6 東(悪沢)岳・南アルプス 静岡 3141 南アルプス南部に位置し西に並ぶ中岳、前岳とともに荒川三山と呼ばれ、その盟主。三山は南アルプス南北の主脈に直交するように東西に連なる。地元では「あずまだけ」ともいうが、大井川西俣の支流、悪沢の源頭にあたるため悪沢岳と呼ばれる。岩塊が散乱する山頂からは赤石岳や富士山などの展望が良い。
7 赤石岳・南アルプス 長野・静岡 3120 北岳に小赤石岳を抱いた大きく重厚な山体は、赤石山脈の盟主の風格がある。東側の赤石沢の源頭に北沢カールがある。山脈は広く平坦で一等三角点があり、富士山や荒川三山、聖岳などの展望が良い。三名は南側の赤石沢に多い、赤色のラジオラリア板岩に由来する。
8 涸沢岳・北アルプス 長野・岐阜 3110 奥穂高岳と北穂高岳の稜線上の中間に位置する。北側の斜面は、縦走中の悪場のひとつで鎖がかけられている。飛騨側は、冬の穂高に登るためのメインルートとして知られる長大な西尾根が派生している。東側斜面には、日本最大の涸沢カールがあり、下から見て頂上右肩に鋭角的な涸沢槍がそびえていつ。
9 北穂高岳・北アルプス 長野・岐阜 3106 頂稜は南北に延び、南峰と北峰に分かれているが、南峰のほうが高い。北は大キレットをへて槍ガ岳に連なり、南は涸沢岳から奥穂高岳に続くが、いずれもけわしい岩稜ルートである。西面の滝谷は、日本でも超一流のロッククライミングエリアで、かっては「鳥も止まれぬ」ほどの岩稜と言われた。初登攀は大正14年(1925)で日本アルピニズムの揺籃の地でもある。北峰直下に北穂高小屋があり、涸沢側に張り出したテラスからの展望は抜群。
10 大喰岳・北アルプス 長野・岐阜 3101 槍が岳の南に隣接する峰。槍が岳との鞍部、飛騨乗越えで穂高連峰への縦走路と槍平からの飛騨沢ルートが交わる。ここから急坂を登るとゆるやかな頂稜部に出る。槍ガ岳を眼前に望み、振り返ると穂高連峰、焼岳、乗鞍岳、御嶽山、そして富士山や南アルプス、中央アルプスも展望できる。山名は動物がえさを食べる場所であったことに由来するという。
11 前穂高岳・北アルプス 長野 3090 槍・穂高連峰で唯一、一等三角点が設置されている山頂は、穂高連峰から槍ガ岳にかけての絶好の展望台である。北西の奥穂高岳とは吊尾根でつながっているが、登山道はヤセ尾根を避けて岳沢側の斜面につけられている、山頂から北に続く岩峰群は、槍が岳の北鎌尾根、剣岳の八ツ峰と並ぶ日本三大岩稜の前穂北尾根。東面は北穂高岳西面の滝谷と同様、日本の代表的なクライミングエリアである。
12 中岳・北アルプス 長野・岐阜 3084 槍ガ岳と南岳のほぼ中間に位置している端正な台形の山容。山頂部は南北に長い岩礫原で東側には中岳カールなどの氷食地形がある。また、南斜面には雪田が残っていることが多く、雪解け水が得られ、槍・穂縦走路唯一のオアシスとなる。山頂は、縦走路から外れていて視界の悪いときは迷いやすい。
13 荒川岳・南アルプス 静岡 3083 荒川三山の中央に位置する峰で、前岳と東(悪沢)岳に挟まれている。東(悪沢)岳との鞍部に下る縦走路はガレ場である。荒川中岳避難小屋が建つ舟窪状凹地の裏が山頂で、三等三角点がある。朝夕の赤石岳や東(悪沢)岳、富士山のビューポイントとして知られ、シーズン中には避難小屋に管理人が常駐。ここから前岳への南斜面には南アルプス屈指のお花畑が広がる。
14 御嶽山・北アルプス 長野 3067 8世紀に役小角(えんのおつぬ)が開山したと伝えられ、富士山、立山、白山とともに信仰の山として知られている。今でも、夏には白衣の御岳講の人びとが大勢登る。何回も噴火を繰り返してきたコニーデ型の火山で、昭和54年(1979)に突然、水蒸気爆発を起こし、現在でも地獄谷で噴煙を上げている。最高峰は一等三角点のある剣が峰で、そのほか2800m以上の峰が3峰もあり、5つの火口湖がある。中でも二の湖は標高2905mで、日本一高い湖である。
15 (西)農鳥岳・南アルプス 山梨・静岡 3051 白峰三山の主稜上にある一峰。間ノ岳南面の多重山稜のガレ場を下った鞍部に建つ農鳥小屋から、岩峰を巻くように登りきると(西)農鳥岳の山頂。巨大な山容の間ノ岳を北に相対して望み、西側にせり出しているために塩見岳や荒川岳の眺めが良い。農鳥岳(3026m)への縦走路は、山頂から稜線直下をトラバースして行く。岩塊の山頂は南北に細長く、三角点がある。
16 塩見岳・南アルプス 長野・静岡 3047 左右に天狗岩と北俣岳を従え、北面に比高約400mのバットレスをもつ。塩見小屋から天狗岩までは岩場の難所。山頂は西峰・東峰からなり、西峰に三角点があるが、東峰が5mほど高い。北俣岳から蝙蝠尾根、天狗岩から三伏峠への尾根が延びる。山名の由来は、山頂から海が望まれるという説や、山麓に岩塩の産地があるという説などがある。
17 仙丈ガ岳・南アルプス 山梨・静岡 3033 山頂直下に藪沢、小仙丈、大仙丈の典型的なカールがある。高山植物が豊富で、山頂部は南アルプス北部の山々の展望がよいため人気が高い。山体は優美で「南アルプスの女王」といわれる。北に馬の背の尾根、北東に小仙丈尾根、西に地蔵尾根、南に大仙丈ガ岳をへて塩見岳へ仙塩尾根が延びる。
18 南岳・北アルプス 長野・岐阜 3033 ゆるやかな岩屑・砂礫原の山頂部で、展望に恵まれている。北側、山頂部手前から、天狗原氷河公園をへて槍沢に下る道が分かれる。山頂から南に下ったところに南岳小屋があり、ここから槍平へ下る南岳新道が分かれる。南岳小屋から一段上がった獅子鼻から、槍・穂縦走の最大の難所のひとつである大キレットが始まる。
19 乗鞍岳・北アルプス 長野・岐阜 3026 北アルプス最南端にあり、5つの火山体と2700mを越す峰が多数ある」巨大な複合火山体。かってはアプローチが長く、登りにくい山であったが、山頂近くまで山岳観光道路が延びてからは簡単に登れる3000m峰となった。最高峰の剣が峰に一等三角点がある。北アルプスの大展望台で、足下は位ガ原のハイマツ樹海が広がる。剣が峰の北東にある大雪渓は夏スキーで知られる。山名は、馬に鞍を置いたように飛騨側から見えることに由来。
20 立山(大汝山)・北アルプス 富山 3015 立山は雄山、大汝山、富士ノ折立と盾状に並ぶ三山の総称である。古くから富士山、白山と並ぶ霊山として知られる。雄山は立山の主峰で最高峰は大汝山である。雄山山頂は、雄山神社の社務所の奥で、本宮がある標高3003m地点。大汝山へは雄山本宮入口の鳥居の左側から山崎カールがある室堂側の岩尾根を行く。二重山稜ぎみの窪地に建つ大汝休憩所裏の岩峰が大汝山山頂。
21 聖岳・南アルプス 長野・静岡 3013 南アルプス最南端の3000m峰。南北方面から見る山容は屋根状の台地で、特徴のある山。山名は、山が深い南アルプスの中でとりわけ奥深く、世俗を脱した聖なる山という説と、この山に登る沢はヘツリが多いと言う意味からヘツリ沢→ヒジリ沢→聖沢となり、その源頭の山ゆえ聖岳となった説とがある。頂稜は東西に長く、本峰から東に奥聖岳をへて聖東尾根が延びる。西の兎岳側は砂礫の急斜面となっている。山頂からは赤石岳や富士山の眺望がよい。
22 剱岳・北アルプス 富山 2999 穂高連峰とともに日本アルプスを代表する岩峰で、「雪と岩の殿堂」。硬い火成岩の山体が氷河期に鋭く削られ尖峰となった。南北に延びる主稜線から源次郎尾根、八ツ峰、小窓尾根、早月尾根、別山尾根などの岩稜が派生している。別山尾根の一般ルートは岩場や鎖場が続く難ルート。八ツ峰や源次郎尾根などは、ロッククライミングのエリアとしても人気が高い。剱沢雪渓は日本三大雪渓のひとつ。
23 水晶(黒)岳・北アルプス 富山 2986 北アルプスの最奥部に位置し、裏銀座コースから離れているため登りづらいが、深田百名山で人気がある。山名は付近で水晶を産したことに由来するというが、山頂部の岩が黒いことから「黒岩」ともよばれる。ピークはふたつあり、北峰に三角点があるが、南峰の方が約10m高い。北は赤牛岳に続く稜線で、南には祖父岳、西には雲ノ平越しに黒部五郎岳や薬師岳が眺められる。北アルプス裏銀座コースとの分岐点である通称「赤岳」に水晶小屋がある。
24 甲斐駒ガ岳・南アルプス 山梨・長野 2967 全山花崗岩からなり、岩が露出した頂上付近は雪と見まごうばかりに白い。赤石沢奥壁や摩利支天峰などのロッククライミングルート、尾白川や黄蓮谷などの沢登りルートを擁する。北東面の長大な黒戸尾根は、かっての信仰登山ルートであり、登山道には石碑や石像などが多く残こされている。山頂には不動尊を祭る奥社がある。山頂には一等三角点があり、360度の展望がすばらしい。
25 木曾駒ガ岳・中央アルプス 長野 2956 中央アルプスの最高峰。伊那谷では東の甲斐駒ガ岳を東駒、西の木曾駒ガ岳を西駒と表している。信仰登山の山で、一等三角点のある花崗岩砂礫の山頂には駒ガ岳神社が祀られている。山頂から馬ノ背にかけての斜面には、中央アルプス特産のコマウスユキソウが見られる。山名の由来は、晩春に中岳から将棋頭山の山腹にかけて現れる駒の雪形による。
26 白馬岳・北アルプス 富山・長野 2932 後立山連峰の最高峰で白馬三山(白馬岳・杓子岳・白馬鑓ガ岳)の盟主。日本三大雪渓のひとつである東面の大雪渓と、豊富な高山植物は有名である。登山ルートも変化に富む。山頂部の山小屋2軒の収容力2200人はこの山の人気の高さを表している。山名は三国境付近に農期のころ現われる馬の雪形、つまり「代かき馬」に由来すると言われる。典型的な東西非対称山稜で、西側が緩斜面、東側が鋭く切れ落ちた絶壁になっている。
27 薬師岳・北アルプス 富山 2926 立山連峰の南に位置し、どっしりと重量感がある山。かっては薬師如来を祀る霊山として信仰された。東西に長大な尾根は、西側斜面がゆるく、東側斜面が急な東西非対称山稜で、東側に南稜カール、中央カール、金作谷カールといった3つの大きな氷河圏谷がある。立山〜槍ガ岳コースの中核部に位置し、槍・穂高連峰や剱・立山連峰の展望がよい。山頂の南西下方に薬師岳山荘がある。折立から太郎兵衛平を通るコースが一般的。
28 野口五郎岳・北アルプス 富山・長野 2924 後立山連峰から延びる主稜線が烏帽子岳に続き、さらに北アルプス裏銀座コースとして南下する途中にどっしりとそびえる。山名は、岩がゴロゴロする地形「ゴーロ」と、東側山麓の旧野口村に由来する。縦走路稜線北側の舟窪状大地に野口五郎小屋があり、小屋から20分ほどで三角点のある山頂に到着する。花崗岩の白い岩塊や砂礫におおわれた広くゆるやかな山頂は、360度の展望台。
29 鷲羽岳・北アルプス 富山・長野 2924 黒部川の水源となる、北アルプス最奥部の山のひとつ。山名はワシが羽を広げたような山容に由来するという。大きく堂々とした山容はよくめだつ。後に槍・穂高連峰を望み、水晶岳を間近に仰ぐ。三俣蓮華岳との鞍部に三俣山荘がある。
30 大天井岳・北アルプス 長野 2922 常念山脈主稜の北部に位置する屋根形の峰で、同山脈の最高峰。西の牛首山との鞍部に大天井ヒュッテがあり、頂上の南東側直下に大天荘がある。大天荘から10分ほど登ると三角点と祠がある南北に細長い山頂にでる。北アルプス表銀座コースと常念山脈縦走路の分岐点で、槍・穂高連峰をはじめ裏銀座の山々、燕岳、常念岳、南アルプス、富士山などの展望がよい。山名は二ノ俣谷を上りつめた最高所、御天上、御天所に由来するという。
31 西穂高岳・北アルプス 長野・岐阜 2909 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷をへだてて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉をはさんで笠ガ岳の展望がすばらしい。山頂から奥穂高岳への岩稜は、上級者のみがたどれる、むずかしいコースである。千石尾根の森林限界に西穂山荘があり、新穂高温泉から標高2156mの西穂高口までロープウエイが延びており、一年をとおして人気がある。
32 白馬鑓ガ岳・北アルプス 富山・長野 2903 白馬岳、杓子岳とともに白馬三山の一山。ピラミッド型の山体は東側山麓からは槍のように見える。長野県側の中腹に日本第二の高所にある温泉、鑓温泉があり、白馬鑓温泉小屋が建っている。その上部に白馬連峰の代表的なお花畑のひとつである大出原がある。
33 赤岳・八ガ岳 山梨・長野 2899 八ガ岳の最高峰。山頂は赤岳頂上小屋のある北峰と、一等三角点と祠のある南峰とに、わずかな距離をおいて分かれている。西面は岩稜帯で、赤岳西壁としてクライマーに親しまれている。北峰からは県界尾根が、南峰直下の竜頭峰からは真教寺尾根が山梨県側に延び、南の方向はキレットを越え権現岳へ、北方は横岳へと連続し、西方は中岳をへて阿弥陀岳へのルートに通じている。赤岳という山名は、酸化鉄による赤い岩肌からきている。
34 笠ガ岳・北アルプス 岐阜 2897 どこから見ても端正な姿の山である。この山の地籍は岐阜県(飛騨)にあり、古くから飛騨の山として親しまれてきた。開山は延宝2年(1674)、円空上人によってなされ、さらに文政6年(1823)には播隆上人が登っており、これは槍ガ岳開山前のことである。山頂部は南北に細長く、槍・穂高連峰の大展望台となっている。中腹には播隆平らとよばれるカールがある。頂上の北下方に笠ガ岳山荘が建つ。
35 広河内岳・南アルプス 山梨・静岡 2895 白峰南嶺の北の入口にあたる峰。北に隣接する農鳥岳の陰になって登る人は少ないが、大門沢下降点から広河内岳までは稜線漫歩である。岩塊の累積する山頂は北岳や富士山、塩見岳、白峰南嶺の展望がよい。白河内岳の手前から広河内岳までは、岩とハイマツの二重山稜や舟窪地形の多い広い複雑な山稜である。霧がわきやすいためルートファインディングがポイントになる。大門沢下降点から急坂を下った蓬沢出合に大門沢小屋がある。
36 鹿島槍ガ岳・北アルプス 富山・長野 2889 北アルプス後立山連峰を代表する秀峰。五竜岳と爺が岳の間にある。侵食に耐えて残った硬い火成岩の南峰・北峰の双耳峰と、それをつなぐ吊り尾根のたわみは秀麗である。典型的な東西非対称山稜であり、北峰の北東面は鹿島槍北壁となり、その下方には、氷河の痕跡U字谷のカクネ里がある。南峰の頂上は小広く、後立山連峰のほぼ中央に位置するだけに、黒部川をはさんで剱・立山連峰の展望がすばらしい。
37 別山・北アルプス 富山 2880 奥穂高岳と北穂高岳の稜線上の中間に位置する。北側の斜面は、縦走中の悪場のひとつで鎖がかけられている。飛騨側は、冬の穂高に登るためのメインルートとして知られる長大な西尾根が派生している。東側斜面には、日本最大の涸沢カールがあり、下から見て頂上右肩に鋭角的な涸沢槍がそびえていつ。
38 龍王岳・北アルプス 富山 2872 雄山、浄土山とともに立山三山と呼ばれ、その最北端に位置する峰。山頂部は広く、二重山稜ぎみの凹地に日本第三位の高山池である硯が池があり、周囲に条線状の構造土が見られる。縦走路は山頂の西を通っているので頂上に気づきにくいが、剱岳の絶好の展望台となる。
39 旭岳・北アルプス 富山 2867 白馬岳から西に延びる長大な清水尾根の最初の峰で、清水岳と白馬岳との間に位置する。縦走路は山頂の南側を巻くため登山者は少ない。白馬岳から見ると、ずんぐりした山体でめだたないが、南北方面からの遠目には、白馬岳とよく似た東西非対称山稜の尖峰に見える。頂稜部は南北に長い岩原であるが、正面に白馬岳を望み、見晴らしはよい。
40 蝙蝠岳・南アルプス 静岡 2865 南アルプスの主稜からはずれて、塩見岳の南東に位置するため展望がきわめてよい。たおやかな左右の稜線が、コウモリが羽を広げた姿を想わせる。北俣岳から延びる蝙蝠尾根は、幅広くなだらかなハイマツ帯を行く砂礫の縦走路で、南アルプスらしさを残す静寂境である。この山から見る塩見岳は、山頂下に雪渓を残し、山容もとがって見えて新鮮である。富士山の眺望もよい。
41 空木岳・南アルプス 長野 2864 中央アルプス主脈の中央に位置する。残雪模様がウツギの花が開花したように麓から見えることが山名の由来といわれる。登山路は中央アルプス南北の縦走路のほか、駒ヶ根から長大な池山尾根のルートがある。東川岳との鞍部、木曾殿越に建つ木曾殿山荘からの標高差約360mの登りは急で、第1ピーク、第2ピークと花崗岩の岩峰を越えて空木本峰に至る。山頂からは、空木平のかなたに南アルプスや富士山が望める。
42 赤牛岳・北アルプス 富山 2864 北アルプスの最奥部に位置している。赤茶けた花崗岩質の山肌と、牛が寝たようなのびやかな山容が山名の起こりという。水晶(黒)岳から縦走する人は極端に少なく、静寂境である。比高約1500mの黒部川上ノ廊下をはさんで相対する、雄大な薬師岳の展望はすばらしい。黒部湖畔の奥黒部ヒュッテまで下る読売新道は、ルートが長いことで有名な樹林帯の道である。
43 真砂岳・北アルプス 富山 2861 立山連邦の一峰。富士ノ折立を下ると岩が白っぽい花崗岩に変わり、それが風化した白砂(真砂)の稜線となる。東側は内蔵助谷源頭の内蔵助カールで、雪渓が越年している。山頂は広くなだらかな砂礫原。縦走路はゆるやかに別山へ続く。山頂から北東側に下ると内蔵助山荘があり、その先登山路は内蔵助平へと続く。
44 双六岳・北アルプス 長野・岐阜 2860 北アルプス中南部に位置する。遠目には丸味をおびた穏やかな山容でめだたない。縦沢岳との鞍部にある双六小屋からは、北は三俣蓮華岳へ、南東は西鎌尾根をへて槍ガ岳へ、南は笠ガ岳へと連なり、北アルプスの要所となるため人気がある。双六岳山頂部は槍・穂高連峰の大展望台で、砕石を敷きつめたようなゆるやかな山稜には、縞模様の条線構造土が見られる。
45 常念岳・北アルプス 長野 2857 大きくピラミダルな山容がよくめだち、安曇野のシンボルである。山名は坂上田村麻呂に追われた八面大王の臣下、常念坊が逃げ込んだという伝説や、いつまでも経を唱える坊様がいたという伝説などに由来する。山頂から東に張り出す尾根の前常念岳に一等三角点がある。花崗岩の山頂は、槍・穂高連峰の大展望台である。
46 三ノ沢岳・中央アルプス 長野 2846 中央アルプス宝剣岳の南西から派生する長大な支稜上にある独立峰。ルートは、極楽平と宝剣岳の間から延びるハイマツ帯の尾根を行く。主脈縦走路から離れているため、訪れる人が少ない静寂境。山頂は花崗岩の巨岩が累積し、周囲は広いお花畑が広がる。中央アルプスの全貌や御嶽山、南北アルプス、富士山などの展望がよい。遅くまで残るカール内の残雪模様も見どころのひとつ。
47 三ツ岳・北アルプス 富山・長野 2845 北アルプス裏銀座コースの烏帽子岳と野口五郎岳のあいだにある。高瀬ダムからの急登、ブナ立尾根が主稜線に交わる所に烏帽子小屋がある。花崗岩の岩塔である烏帽子岳を往復してから三ツ岳をへて、野口五郎岳をめざす人が多い。白い花崗岩の砂礫地にはコマクサが見られる。北峰、本峰、西峰からなり、本峰に三角点があるが、登山路は西斜面を横切る。水晶(黒)岳や赤牛岳、高瀬湖、唐沢岳、餓鬼岳などの展望がよい。
48 三俣蓮華岳・北アルプス 富山・長野・岐阜 2841 三俣の名のとおり頂上は富山・長野・岐阜の3県にまたがっている。ここを基点に、北方に剱・立山連峰、北東に後立山連峰、南に槍・穂高連峰に至る尾根が延び、鷲羽岳との鞍部に建つ三俣山荘は要の位置にある。山頂は小広く平坦で、赤茶けた花崗岩質の岩塊がみられる。山頂直下東側には大きなカールがあり、夏は高山植物が美しい。北アルプスのヘソの位置にあり、四周の展望はすべて北アルプスの山々で圧巻。
49 駒ガ岳・中央アルプス 長野 2841 中央アルプス空木岳の南に位置する峰で、山頂は花崗岩の岩塊や砂礫におおわれている。空木岳から南下してくる人は極端に少ないが、頂上からの展望は素晴しい。縦走路の赤椰岳との鞍部下に日本最南端のカールである摺鉢窪カールが広がり、その底に避難小屋があるが、百間ナギの大崩壊が迫っている。摺鉢窪カールには春には「五人坊主」の雪形が現われ、夏にはお花畑になる。
50 観音岳・南アルプス 山梨 2840 鳳凰三山の最高峰。全山花崗岩からなり山頂は巨岩が累積している。地蔵ガ岳からの尾根では、カラマツ、ダケカンバの風衝木や固有種で稀少種のホウオウシャジンが見られる。北岳バットレスと大樺沢の雪渓を正面に望むことができ、薬師岳の先に富士山を望み、地蔵ガ岳のオベリスク、甲斐駒ガ岳、仙丈ガ岳、八ガ岳の展望もよい。晩春、東面に牛の形の黒い地肌「農牛」の雪形が現われる。
51 黒部五郎岳・北アルプス 富山・岐阜 2840 頂上の東面に北アルプス屈指の壮大なカールをもち、富山県と岐阜県にまたがる。富山側に黒部川源流部の五郎沢があるが、山名は野口五郎岳と同様に、岩がゴロゴロした所を意味する「ゴーロ」に由来。別名「中ノ俣岳」。黒部五郎小舎からの登山ルートは、稜線経由とカール底経由がある。夏でも豊富な残雪が見られ、多くの高山植物でうめつくされるカールの底から見上げる山頂部、山頂部から見下ろすカールは絶景。
52 横岳・八ガ岳 長野 2829 八ガ岳南部、赤岳と硫黄岳の間に位置する横岳は、山岳信仰に由来する山名をもつ7つの峰の総称で、最高峰は大権現。主峰は奥ノ院。大同心・小同心の奇峰が西壁に屹立する。横岳への代表的な登山ルートのひとつ、行者小屋からの地蔵尾根を進むと、石像のある地蔵ノ頭あたりから、本格的な岩場が始まる。東から千曲川支流の谷、西から西壁の大岩壁がせまり、けわしい岩稜となる。稜線上には、ツクモグサ、ウルップソウなどの稀少種の高山植物が見られる。
53 祖父岳・北アルプス 富山 2825 雲ノ平の南東部、黒部川源流部に位置する。「じじだけ」とも呼ばれ、西に祖母(ばば)岳がある。花崗岩からなる円頂丘の山体で、山頂からは、槍・穂高連峰や黒部五郎岳、薬師岳などの展望がよい。東側は急崖で、雲ノ平に続く西側は緩斜面。雲ノ平は、祖父岳火山から流れ出た溶岩台地といわれる。太郎兵衛平、三俣蓮華、水晶岳方面から登山路がある。
54 針ノ木岳・北アルプス 富山・長野 2821 高峰にもかかわらず、これほど山麓から見えにくい山は珍しい。大町方面からは、大きな蓮華岳に隠される。蓮華岳との鞍部、針ノ木峠は、佐々成政の峠越え(1584年)の伝承で知れる。東斜面には、日本三大雪渓の針ノ木大雪渓があり、針ノ木峠には針ノ木小屋が建つ。山頂からは360度の展望が広がり、南に槍・穂高連峰、眼下に見える黒部ダム湖をへだてて立山・剱連峰が望める。
55 大沢岳・南アルプス 長野・静岡 2819 南アルプス南部、赤石岳と聖岳の間にそびえる4つの峰のひとつ。百間平との鞍部に建つ百間洞山の家から急坂を登ると、北峰と三角点のある本峰(南峰)の鞍部に出て、山頂へ至る。山頂からは、赤石岳、百間平、荒川三山、聖岳の展望がよく、北西には中央アルプスの千畳敷カールも遠望できる。大沢岳の山頂へむかう道とは別に、百間洞山の家から山腹を巻いていく登山道があるため、縦走する場合、ピークを踏まずに通り過ぎてしまうこともある。
56 兎岳・南アルプス 長野・静岡 2818 赤石岳〜聖岳間の縦走路上に位置し、北北東にある小兎岳との鞍部から山頂までは、約150mの砂礫の急斜面が続く。山頂は広く、展望がよい。山頂からは、聖岳西面にある西沢源頭大崩壊地を望む。三角点(2799m)は山頂から西に延びる、縦走路からはずれたハイマツ帯の稜線上にある。山頂直下、兎平の平坦地に避難小屋があり、兎平の直下まで、兎洞の谷頭の侵食が迫っている。
57 五竜岳・北アルプス 富山 2814 後立山連峰のほぼ中央に堂々たる山容でそびえ、山頂部東面に「割菱」と呼ばれるX字形の割れ目をもつ岩壁がある。頂稜部は硬い火成岩で、侵食に耐えて残った岩峰が、鹿島槍との間の八峰キレットから五竜岳山頂までG(Grat<グラート>)7〜G4と続く。三角点のある山頂はG3で、G2〜G0の岩峰基部を巻いて縦走路が続く。遠見尾根ルートと縦走路の交点、白岳との鞍部に五竜山荘がある。
58 東天井岳・北アルプス 長野 2814 北アルプス南部、常念山脈の一峰。横通岳からの縦走路上の斜面には、ハイマツやお花畑が広がる。西側に槍・穂高連峰を見ながら、稜線下をトラバースして行く。標柱が建つ肩から踏み跡をたどると狭い山頂に着く。山頂からは、涸沢カールが正面に望める。肩から南に張り出す尾根は、喜作新道ができる以前は槍ガ岳への登山ルートであったが、今は廃道となっている。
59 戸岳・北アルプス 岐阜 2813 笠新道が稜線と交わるところから北方向に進んで、3番目の岩峰が三角点のある山頂。山名は、東面にある沢の崩壊地を「ヌケ」「ヌケド」と呼んだことに由来するといわれる。山頂は南北に長く、槍・穂高連峰の眺めが良い。登山道は、山頂の西側斜面を通っているため、山頂までは踏み跡をたどって行く。抜戸岳から笠ガ岳へ向かう途中に、岩の割れ目に登山道がつけられた「抜戸岩」があり、岩と岩の間をぬけて進む。
60 杓子岳・北アルプス 富山・長野 2812 白馬三山のひとつで、白馬鑓ガ岳と白馬岳との間にある。屋根状の頂稜をもつ典型的な東西非対称山稜で、東側は杓子沢源頭部の絶壁、西側は白い流紋岩の岩屑(ザク)が、ゆるい斜面をおおている。山頂部は南北に細長く、北端に最高点がある。唐松岳方面から縦走してくると、白馬鑓ガ岳との鞍部、杓子沢のコル付近から、杓子岳山頂に登る道と、山腹を巻いていく道とに縦走路が分かれる。
61 盛丸山・南アルプス 長野・静岡 2807 南アルプス南部、赤石岳〜聖岳の縦走路上にあり、大沢岳と小兎岳との間に位置する。山名どおり、こんもりとした丸いピーク。北側にある大沢岳との鞍部に、百間洞山の家から大沢岳山腹を巻いた縦走路が上がってくる。ここから急な坂を登ると、ハイマツ帯のなかの狭い中盛丸山山頂に着く。山頂からは360度の展望が楽しめ、なかでも、赤石岳の山腹に入り込んだV字谷の眺望がよい。
62 阿弥陀岳・八ガ岳 長野 2805 八ガ岳の最高峰である赤岳とは吊り尾根で結ばれ、途中に中岳の小ピークがある。山頂には、山岳信仰をしのばせる石仏や石碑がある。八ガ岳主脈の山並みはパノラマのように展望できるうえ、富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスの展望がよい。阿弥陀岳南稜直下は急峻な岩場。山頂から西には、諏訪大社御柱祭りの柱を伐りだす御小屋山(御柱山)へ続く、長大な御小屋尾根が延びる。
63 上河内岳・南アルプス 静岡 2803 南アルプス南部、聖岳の南方に位置する。麓の畑薙第一ダム付近から見ると、山頂部のとがった美しい山陽が印象的だ。山頂には縦走路から少し外れた北側にあり、標識から急坂を登る。山頂は南北に長い平坦な砂礫地で、聖岳、赤石岳、荒川東(悪沢)岳の姿を大きく望み、富士山の展望もよい。南に延びる縦走路は茶臼岳に続き、竹内門の奇岩や亀甲状土、花期にはお花畑などが見られる。
64 小河内岳・南アルプス 長野・静岡 2802 南アルプスの中ほどに位置し、三伏峠から南へ延びる、荒川岳への縦走路上にある。前小河内岳から小河内岳までは濃いハイマツ帯が続く。広々とした山頂からは、鉄兜のように見える塩見岳や蝙蝠岳、富士山、荒川岳の展望が良い。ハイマツ帯の明るい山頂下に、小河内岳避難小屋がある。この縦走路を歩く人は少なく、南アルプスらしさの残る静寂境だ。
65 アサヨ峰・南アルプス 山梨 2799 甲斐駒ガ岳と鳳凰三山をつなぐ早川尾根の最高峰で、山頂には三角点がある。山名は、広河原辺りから見ると周囲の山より夜明けが早いことに由来するという。漢字で「浅夜峰」または「朝与峰」と表記したこともあった。山頂からは、北岳、仙丈ガ岳、八ガ岳、鳳凰三山、富士山の展望がよく、まぢかに仰ぐ甲斐駒ガ岳の姿は特筆もの。
66 蓮華岳・北アルプス 富山・長野 2799 針ノ木峠をはさんで針ノ木岳と向かいあう大柄な山であるが、山頂部がゆったりとして顕著なピークをもたないため、地味でめだたない。大町の若一王子神社奥宮が祀られている地点と、三角点のある地点がほぼ同じ高さで頂稜をなす。「ザク」と呼ばれる砂礫地が広がる山頂部の緩斜面には、コマクサが多く見られる。山頂からは南へ、蓮華の大下りをへて北葛岳、七倉岳から七倉への縦走路が延びる。
67 薬師岳・南アルプス 山梨 2780 鳳凰三山のひとつで、三山のなかでは一番南に位置する。観音岳からの稜線縦走は、小さな岩峰のアップダウンが続く。白い花崗岩砂の真砂(マサ)におおわれた山頂部は広く、石庭の趣である。白峰三山をまぢかに仰ぎ、富士山の展望もよい。山頂から南に少し下ると、砂払岳との鞍部に薬師岳小屋がある。
68 高嶺・南アルプス 山梨 2779 「たかね」とも呼ばれる。甲斐駒ガ岳から見ると、鳳凰三山の右にある端正な姿の山。山頂を通る早川尾根縦走路は静寂境で、途中に早川尾根小屋がある。広河原峠から白鳳峠からはハイマツ帯の幅広い尾根となるが、傾斜はきつい。ハイマツにかこまれた山頂からは、鳳凰三山、白峰三山などの展望がよく、北岳の大樺沢も望める。
69 熊沢岳・中央アルプス 長野 2777 中央アルプス、檜尾岳〜空木岳の縦走路上にある。「熊沢五峰」と呼ばれる花崗岩の岩峰が、南の東川岳へ延びる縦走路上に連なる。主峰には、鳳凰三山の地蔵ガ岳にあるオペリスクのような、花崗岩の大岩が屹立する。縦走路北部の山々や空木岳、南駒ガ岳の展望がよい。山頂から北北東方面には池ノ平(熊沢)カールがあり、中央アルプスでは数少なくなった、チョウノスケソウが見られる。
70 剱御前・北アルプス 富山 2777 剱岳の前衛峰。この先、剱本峰まで一服剱、前剱と前衛峰が続く。剱岳、立山連峰、剱沢方面、奥大日岳などの展望がよい。しかし、雷鳥沢を登ってきた登山者の多くは剱沢方面へ下ってしまい、剱岳登頂をめざす登山者で、この頂を踏む人は少ない。山頂から南側の別山乗越に剱御前小舎がある。東側の剱沢上部には、剱沢の水源になっているハマグリ雪渓が遅くまで残る。
71 小蓮華山・北アルプス 新潟・長野 2769 山名の「蓮華」は、越中・越後側で、白馬岳を蓮(ハス)の花に見立てて「大蓮華」と呼んだことに由来する。山頂には大日如来が祀られており、「大日岳」とも呼ばれた。後立山連峰のなかで、唯一、山岳信仰のなごりがある。白い流紋岩砂礫のなだらかな山頂からは、白馬三山の東面絶壁の展望がすばらしく、北アルプス方面には富山湾も望める。
72 赤岩岳・北アルプス 長野 2769 大天井岳方面から槍ガ岳へ向かう喜作新道の稜線上に位置する。登山道は、三角点のある赤岩岳山頂をはずれて東側斜面を巻いていくが、踏み跡をたどるとすぐ三角点のある山頂だ。その名のとおり、赤茶色の巨岩が露出している。槍ガ岳のY字雪渓と北鎌尾根を正面に望み、裏銀座の山々、ピラミダルな常念岳の展望もよい。
73 横通岳・北アルプス 長野 2767 大天井岳〜蝶ガ岳へと続く常念山脈の一峰。南側の常念小屋が建つ常念乗越から、標高差約200mの横通岳の肩までの登りはきつい。縦走路が山頂を通らずに横(西側山腹)を通っていくので「横通」の名がついた。横通岳の肩から踏み跡をたどると、三角点のある山頂。槍・穂高連峰と表銀座コースの山並み全体を見わたす展望がよい。東側には、安曇野の展望が開ける。
74 大籠岳・南アルプス 山梨・静岡 2767 白峰三山の農鳥岳から南に延びる白峰南嶺上にあり、広河内岳と白河内岳の間に位置する。広河内岳方面から大籠岳山頂に続く道は不明瞭なふみ跡が続いている。池ノ沢への廃道に下りすぎないよう注意が必要。ペンキマークも標識もなく、ところどころに積まれたケルンが頼り。三角点のある山頂は、こんもりとした頂で、山名標識はない。正面には、塩見岳の山容を望む。写真は、広河内岳山頂から大籠岳を望んだもの。
75 地蔵ガ岳・南アルプス 山梨 2764 鳳凰三山のひとつで、三山の中では一番北に位置する。西側にある高峰からアカヌケ沢ノ頭あたりまで来ると、岩は花崗岩に変わり、登山道は花崗岩の砂礫でまばゆいほど白い。アカネケ沢ノ頭からは、地蔵ガ岳のシンボル的存在で、ウエストンによってはじめて登られた岩塔オペリスクをまぢかに仰ぐ。オペリスク基部の寶ノ河原には白砂が堆積し、地蔵仏が祀られている。オベリスクは姿形が地蔵仏のように見え、大日如来(法王)に擬されて崇拝されていたことが鳳凰山の由来ともいわれる。
76 燕岳・北アルプス 長野 2763 槍ガ岳をめざす縦走路のひとつ、表銀座コースの出発点の山であり、ツバメが羽を広げたような山体が山名の由来という。山上は花崗岩の白砂、奇岩、岩塔が特徴ある風景をつくっている。槍・穂高連峰や裏銀座コースの山並み、針ノ木から白馬岳、立山・剱連峰などの展望がよく、北燕岳との間にはコマクサがおおくみられる。合戦尾根と表銀座コース縦走路の交点に、燕山荘(えんざんそう)がある。
77 硫黄岳・八ガ岳 長野 2760 八ガ岳連峰、夏沢峠と横岳の間にあり、南八ガ岳の最北に位置する。鞍部の大ダルミに硫黄岳山荘があり、付近は高山植物の宝庫。八ガ岳を南限とするコマクサが群生している。山頂部は広く平坦な砂礫原で迷いやすいため、大きなケルンが立てられている。山頂の北面に火口湖がある。山名は火口から硫黄を産出したことに由来する。
78 西岳・北アルプス 長野 2758 大天井岳からは槍ガ岳へ延びる喜作新道が、西に大きく曲がるところに、位置する。山頂下の小大地にヒュッテ西岳があり、山頂へは、ヒュッテの前から岩屑、砂礫の踏み跡を登る。ハイマツ帯の山頂は穂高連峰や涸沢カール、西岳の大下りから槍ガ岳へ続く東鎌尾根、槍ガ岳の尖峰から右に延びる、北鎌尾根、常念岳などの展望がよい。
79 樅沢岳・北アルプス 長野・岐阜 2755 槍ガ岳から派生する尾根のひとつ、西鎌尾根ウエにあり、すぐ西に双六小屋が建つ。付近にハイマツ帯が続く樅沢岳の山頂からは、360度の展望が広がる。眼前には槍ガ岳ガ大きく現れ、北鎌尾根から西穂高岳までの大パノラマが展開する。とくに、夕日に焼ける槍・穂高連峰の展望はすばらしく、第一級の撮影地として知られる。
80 スバリ岳・北アルプス 富山・長野 2752 北アルプス北部、針ノ木岳の北側に位置し、遠目には針ノ木岳と双耳峰のように見えるが、マヤクボのコルでへだたる。大スバリ、小スバリの岩峰からなり、ともに山頂は狭い。山名は、黒部側にある「深い谷」を意味するスバリ沢の源頭にあることからついた。夏には山頂から小スバリ岳の間の斜面にコマクサの群落が見られる。
81 駒津峰・南アルプス 山梨・長野 2752 南アルプス北部、甲斐駒ガ岳の南西にあるピーク。平坦で広々した山頂からは、富士山や北岳、仙丈ガ岳の展望にすぐれ、とくに目の前に迫る甲斐駒ガ岳のまばゆほど白い花崗岩の岩肌がよく見える。山頂から南西に延びる尾根は双児山から北沢峠に、南下する道は仙水峠に通じる。
82 仙涯嶺・中央アルプス 長野 2734 中央アルプス、南駒ガ岳と越百(こすも)山の間に位置する。中央アルプスでは、宝剣岳、空木岳とならぶアルペン的岩峰で、山頂には、鎖場のある急峻な岩場が続く。南駒ガ岳から延びる縦走路上には、例年6月末ごろまで雪渓が残り、雪が消えるとお花畑になる。縦走路は、山頂から南の越百山へ延びており、ハイマツの尾根が続く。
83 笹山・南アルプス 山梨・静岡 2733 「黒河内(くろごうち)岳」とも呼ばれる。南アルプスの中ほど、白峰南嶺の縦走路上にあり、白河内岳と白剥山の間にある。白河内岳からは、ハイマツとシラビソの樹林帯が続く。笹山の山頂は、小岩峰の北峰と、三角点のある南峰’2718m)からなる。南峰は、シャクナゲやダケカンバ、ハイマツなどがとりかこむ、平坦で広い岩礫原。両ピークからは、塩見岳、蝙蝠岳、荒川三山、富士山の眺望がよい。
84 将棊頭山・中央アルプス 長野 2730 中央アルプス、桂小場から木曽駒ガ岳へ向かうコース上にあり、胸突八丁ノ頭の南側に位置する。伊那側から見ると、山頂部が将棋の駒の頭のように見えるのが山名の起こり。山頂近くには、大正2年8月に起きた箕輪村小学校の学校登山の遭難事故を悼む遭難記念碑があり、新田次郎の小説「聖職の碑」の舞台となった。山頂直下に西駒山荘が建ち、山荘の下手には、「天命水」と呼ばれる水場がある。山頂からは、馬ノ背から木曽駒ガ岳へ続く尾根や、御嶽山、八ガ岳などの展望がよい。
85 檜尾岳・北アルプス 長野 2728 中央アルプス、宝剣岳〜空木岳の縦走路上の中ほどにあるピーク。戦前までは「檜王」と呼ばれていたが、戦後になって「檜尾」、そして現在の「檜尾岳」となった。山頂直下、主脈から東に延びる檜尾根には、ドーム型の避難小屋がある。なだらかな山頂からは、空木岳、南駒ガ岳や南アルプス、富士山の展望がよい。
86 烏帽子岳・南アルプス 長野・静岡 2726 南アルプスの中ほど、三伏峠から東方面に位置し、南に小河内岳がある。塩見岳から荒川三山方面へ向かう縦走路上にあり、三伏峠上にあるお花畑の斜面を登ると、三伏ガレ崩壊地に出る。このあたりから見ると、前衛峰が烏帽子のように見える。山頂部はハイマツ原で、360度の展望が広がる。とくに塩見岳と、荒川三山の眺めが良い。
87 小太郎山・南アルプス 山梨 2725 南アルプス北部、北岳のほぼ真北に位置する。広河原から白根御池をへて、草すべりの急登を登りつめ、北岳へ続く尾根に出たところが小太郎尾根分岐(2750m)。指導標に従って、小岩峰やヤブのある尾根を北に向かってアップダウンしながら進む。山名は、大きな北岳(太郎)に対してつけられた。山頂からの展望は、北に甲斐駒ガ岳、北西に仙丈ガ岳、東に鳳凰三山、南に北岳を望む。
88 権現岳・八ガ岳 山梨 2715 八ガ岳連峰の南部、赤岳〜編笠山の縦走路上にある。権現岳の山頂には祠が鎮座する岩頭があり、かっては桧峰神社または八ガ岳権現と呼ばれており、山岳宗教の場であったことを物語っている。侵食、崩壊が著しく、硬い安山岩部分が残った岩峰で、けわしい山容である。山頂直下に権現小屋がある。山頂からは、赤岳から阿弥陀岳に延びる吊り尾根や南アルプス、富士山の展望がよい。
89 南真砂岳・北アルプス 長野 2713 北アルプス南部、湯俣温泉から真砂岳へ延びる、竹村新道の急登をたどる。山頂の南方には、槍ガ岳に続く北尾根と西鎌尾根の岩尾根ガ見わたせる。その手前に見える尾根は硫黄尾根で、赤茶けた岩肌が湯俣川の谷に切れ落ちる、壮大な風景を正面に望む。同様の崩壊地が、湯俣川の源流部、水晶小屋の建つ、通称「赤岳」に続いている。
90 白山・白山 石川・岐阜 2702 富士山、立山とともに「日本三名山(三霊山)」のひとつに数えられ、信仰登山の山として知られる。717年に泰澄大師によって開山され、御前峰に白山比刀iしらやまひめ)神社の奥宮が祀られている。山名は、豪雪地帯にあるため残雪がおおいことによる。白山は単独峰ではなく、剣が峰、御前峰、大汝峰からなる複合火山で、山上には翆ガ池のほか、6つの火口湖がある。高山植物の宝庫としても知られている。
91 北荒川岳・南アルプス 長野 2698 南アルプス北部、仙丈ガ岳から塩見岳に延びる仙塩尾根上にあり、新蛇抜山と塩見岳の間に位置する。縦走路は山頂の東側をと通っていて、山頂へ行く道はわかりにくい。山頂部は広い砂礫地で、タカネビランジやイブキジャコウソウの群落が見られる。塩見岳の展望もよい。山頂東側斜面の縦走路上にあるダケカンバ帯にも、高山植物がよく見られる。
92 唐松岳・北アルプス 富山・長野 2696 五竜岳の北側にあり、唐松岳山頂から北に、白馬連峰へ続く「不帰(かえらず)ノ嶮」と呼ばれる難所がある。北東側の山腹には、唐松沢が深く侵食している。唐松岳は山頂部がとがった、ピラミッド型の山容で、山頂からは五竜岳をはじめ、剱・立山連峰、不帰ノ嶮などの展望がよい。八方尾根と主稜線が交差するジャンクションピークに、唐松岳頂上山荘が建つ。後立山連峰縦走の要的位置にあり、小屋前からの剱岳の眺めがすばらしい。
93 安倍荒倉岳・南アルプス 長野・静岡 2693 南アルプス北部、仙丈ガ岳から塩見岳に延びる仙塩尾根上にあり、三峰岳、熊の平小屋の南にある。南アルプスは、森林限界が北アルプスより高い2700m付近であるため、このあたりの縦走路はコメツガやシラビソなど「黒木」と呼ばれtる暗い樹林帯で、展望は得られない。縦走路は山頂を通らず、山頂へ登る指道標もないため、いつのまにか通り過ぎてしまい、登る人は少ない。
94 鋸岳・南アルプス 山梨・長野 2685 南アルプスの北端にあり、甲斐駒ガ岳から北西に続く峻険な岩峰群。岩の風化が激しく、遠くから見ると、まさに鋸の歯のような山容。最高峰の第一高点は、狭いが展望はよく、甲斐駒ガ岳や仙丈ガ岳をまぢかに仰ぐ。第二高点との間は難所で、小ギャップの先に「鹿窓(風穴)」と呼ばれるルンゼがある。足場が不安定で岩登りの技術を要するため、一般登山者の姿はあまり見られない。
95 赤沢岳・北アルプス 富山・長野 2678 北アルプス北部、針の木岳とスバリ岳の北アルプスに位置し、山頂部は赤褐色の岩屑でおおわれている。後立山縦走路上にある山では、立山・剱連峰を対面にして、一番近く望む位置にあり、眼下には黒部湖が望める。黒部側に延びる西尾根には、「猫の耳」と呼ばれる奇峰があり、岩登りの対象となっている。赤沢岳から北東方面にある鳴沢岳との間の地下に、扇沢から黒部ダムへ続く針の木隊道が通る。
96 蝶ガ岳・北アルプス 長野 2677 南北に長い頂稜をもち、遠目には目立たない山容。山頂部には幾筋かの規模の大きい二重山稜が見られる。この山の最大の魅力は、梓川の谷から屹立する槍・穂高連峰全容の大展望である。山名は、5月末から6月にかけて、山稜の一部に蝶の雪形が見られることに由来する。名壁(ながかべ)ノ頭と呼ばれる最高地点の下に、蝶が岳ヒュッテがある。かっては山頂とされていた蝶が岳三角点(2664m)は、現山頂より北、三角にとがった蝶槍のすぐ南に位置する。
97 東川岳・中央アルプス 長野 2671 中央アルプス縦走路上にある。熊沢岳と空木岳との間に位置する小岩峰。正面に空木岳を大きく仰ぐ。ガレた急坂を下ると、空木岳との鞍部である木曾殿越(きそどのごえ)に至る。木曾殿越えは1180年に木曾義仲が伊那谷に攻め入るためにここを越えたという伝説があり、ここに建つ木曾殿山荘の程近くには、「義仲の力水」と呼ばれる水量豊富な水場がある。
98 赤沢山・北アルプス 長野 2670 大天井岳から槍ガ岳へ向かう喜作新道上にある西岳から、南に張り出す尾根の末端にあり、槍沢と二ノ俣谷にはさまれている。ヒュッテ西岳から尾根をたどって登ることができるが、整備された登山道がないため、登る人は少ない。槍ガ岳登山の槍沢ルートからは、赤沢山山頂から切れ落ちる赤黒い岩壁がめだち、この山の基部の赤沢に、赤沢岩小屋がある。
99 爺ガ岳・北アルプス 富山・長野 2670 後立山連峰の縦走路上、鹿島槍ガ岳の南部に位置する。山名は、南峰と中央峰との間、白沢の上部に、「種まき爺さん」の雪形が現れることに由来するという。大町側からは、大きな山体がよくめだつ。後立山連峰の主稜線に登るものとしては、もっとも容易なコースである柏原新道と後立山縦走路の交点に種池山荘がある。ゆるやかなハイマツ帯の斜面を登ると、展望のよい南峰。その先に最高峰の中央峰、その北に北峰がある。
100 新蛇抜山・南アルプス 長野・静岡 2667 南アルプス北部、仙丈ガ岳から塩見岳に延びる仙塩尾根上にあり、安倍荒倉岳と北荒川岳との間に位置する。縦走路は山頂を通らないで樹林帯を行き、山頂への指導標もないため、気がつかずに通り過ぎてしまうことが多く、山頂を訪れる人は少ない。安倍荒倉岳との間の縦走路上に一ヶ所、竜尾見晴と呼ばれる展望のよい小岩峰がある。
1.都道府県名は、山頂部が属する都道府県名を表記。
2.標高1m未満の数値は四捨五入。
3.標高及び順位、都道府県名については、「日本の山岳標高一覧」(国土地理院発行)に準拠。
20代に登った山
40代以降に登った山 一部20代も有り重複あり

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